NAMARA TriP

なまら旅して、なまら撮る

男体山(北関東)〜信仰の山の洗礼と雨を浴びた梅雨の日光の旅〜


2013年06月29日(土)


栃木県日光市にある男体山(なんたいさん)に行ってきました。

標高は2,486mあり、日光国立公園に属します。

関東圏では比較的標高の高い山であり、日光連山の一角を成し、山麓日光市からもその男性的な大きな山容が目立ちます。
 
周辺には中禅寺湖、戦場ヶ原、奥日光湯元温泉など、関東を代表する観光地としても親しまれているため、登山以外の目的でも何かと訪れる場所となっています。



「レインウェアを雨の中で使ってみよう」
 
幸いにも購入してから一度も雨に打たれたことがなかったためレインウェアは休憩時の防寒着にしか使ったことがなく実際に使ってみようということになりました。
 
こうして以前から興味があった日光の男体山と雨がマッチングして今回の計画がスタートしました。

男体山の記録


早朝、都内を出発して渋滞もなく、東北自動車道を進み男体山の入り口である二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)に到着したのは午前9時頃。


 
このとき曇っていたけどまだ雨は降っていませんでした。予報ではこのあと降るはず。
 
 
駐車場にはトイレもあります。


 
 
少し登山口までの道を間違えた模様。


 
男体山は信仰の山のため登山道ではなく登拝道と呼びます。


 
神社で登山料を支払い安全を祈願したお守りをいただきました。
 
果たして無事この場所に戻って来れるのでしょうか...


 
龍?も見守ってくれてます。


 
二荒山神社狛犬は若干苔が纏わりついていて古さを感じました。
 

09時11分 登山開始


門をくぐると序盤は階段が続きます。ここから男体山の終業とも言える登山が始まります。
 
二荒山神社からはひたすら登りの連続です。
 
  
ひたすら登り続けます。
樹林帯ということもあり汗が止まりません。



なかなかの傾斜です。男体山はその名の通り登り一辺倒の男らしい山なのです。

このときスーツ姿のツアー案内人のような男性と海外から来たであろう女性2名が一所懸命登っていました。男性はヒィヒィ言っていました。



三合目到着。


ここで登りが一度終わり平らな舗装道が4合目入り口まで続きます。




男体山唯一のオアシスです。


天気は終止変わらず。

ずーん。



10時00分 4合目


ここから本格的な登山道になり岩場などが現れてきます。




鳥居の横には立派な標識が待ち構えています。


ピンク3連星。


血塗られた矢印。

男体山登山中に何者かに殺害された被害者が最後に残したダイイング・メッセージ...

そんなわけもなく矢印の通りに進みます。


4合目からここまで約20分。


すれ違うには少し狭いであろう道もありました。


駐車場。

そんなわけないのですがなにを表しているのでしょう。


雨が降ったあとだと確実にスリッピーな岩を登っていきます。


登山道にある岩には栃木県からの親切なメッセージが刻み込まれています。


4合目からここまで約1時間。

天気は一向に変わらず。悪天候とわかっていたけれども悲しい気持ちになるのはなぜでしょう。



メンバーから徐々に会話が消えてきました。


滝尾神社の鳥居に到着。


神社の中に神社というのも意味があるのでしょうか。



初鎖場。


でも使わずに登れます。


11時33分 八合目 瀧尾(たきの)神社


4合目から約1時間半経過しました。

書きながら気づいたのですが、なぜか4合目を基準にしていました。

 
 

ここから一気に登ります。


9合目。


ここでとうとう雨が降り出しました。初めてレインカバーをザックに被せました。


9合目からは雄大中禅寺湖の景色が眼下に広がっているはずですがあいにくそんなものは何一つ観えません。

見えるのは赤い土とカメラについた水滴だけです。


大粒の雨が少しずつ増えてきました。

近くを歩いていた中高年のパーティがもう戻りましょうと言っていましたが、リーダーらしき男性の人がそれに対してこう言ってました。


「大丈夫だ!俺が責任持って山頂まで連れて行ってやるよ!」


とても不安でしかたありません。



カメラが心配です。


2つ続く鳥居。

水滴が...


12時20分 男体山 山頂到着


雄大な景色はどこへやら。

登りきった達成感による安心感と本降りになってきた雨が身体を冷たくしていきます。

※山では身体を冷やしてはいけません。

 

水滴がぁー

水滴があああああぁぁぁぁぁーーーーーーーー


拭いても拭いても水滴が取れません。

海抜2,486mの頂を表してはいるがこれが山頂標識か?


鳴らしましょう!


ピラミタルな三角点。


男体山といえばこの剣がシンボルでもあります。
山頂に剣が刺さっている山もなかなかないでしょう。

 
------ランチタイム ------
 
雨宿りできる場所があり混雑しながらもなんとかスペースを確保して昼食にしました。
 
男体山ということもあり男らしく肉を持ってきたのですが寒い中での悲しい食事となってしまいました。
 

PM14:09 下山開始

身体も冷えてきたので男らしく雨の中を一気に下山します。(男体山だけに)



雨のあとの岩場がとても滑るため何回かすっ転けてしまいそうになりました。

メンバーの一人は思いっ切り転けてドロドロになりいい思い出になったみたいです。



このあたりからカメラに異常が感じられるようになりました。


写真の周りにぼんやりしたものが写るようになりました。
拭いても取れないことから嫌な予感がしてきました...


無事二荒山神社に戻ってきました。登拝道入り口には靴洗い場があるので汚れを落として行きましょう。
特に男体山の土は神聖なものであるため持ち帰ってはいけないとされています。


16時33分 下山

このあたりで気づきました...


このカメラは浸水してしまったんだ。


狛犬もぼやけてしまう浸水具合。カメラの防滴を過信しすぎた結果です。


下山後は中禅寺湖近くにある日光レークサイドホテルに立ち寄りましました。
雨で濡れたこともありさっぱりしました。

浴室は木造の内湯のみですが個人的には雰囲気も含めてお気に入りです。源泉温度が高めのため湯は少し暑かったです。

かなり癒されるのでぜひ中禅寺湖近くに行った際は行ってみてください。

帰りは悪天候のせいか休日の渋滞にも巻き込まれることなく都内へ戻ることが出来ました。


男体山のまとめ

 
「登山は晴れているときが一番です。」
 
 
雨を狙って挑んだ男体山は失うものが大きすぎました。
唯一レインウェアは雨と泥のオンパレードで予想以上に重要なことがわかりました。
 
本来なら中禅寺湖を背景に達成感で満ち溢れた写真を撮って満足気に下山のはずだったのですが現実はガスと土砂降りによる敗戦に終わりました。
雨の日は写真の枚数も一気に減り、見所も8割減くらいになってしまう気がします。

男体山の位置

男体山の地図

山と高原地図 日光 白根山・男体山 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 日光 白根山・男体山 2016 (登山地図 | マップル)