そのときに備えて
2019年3月9日
いくぜ白馬村。
ということで今シーズン一番のお楽しみであるフルマークスのイベントのためにやってきた。天気は上々。数日前の降雪で雪も上々。
センターがガイド盤渓の佐々木大輔ガイド、向かって右がMauka outdoorの福島格ガイド、そして左がICI石井スポーツのアルパインクライマーである天野和明ガイド。
本日はガイド3名が、僕たち十数名を安全に最高な場所へ案内してくれる。
簡単な挨拶を行っていると、偶然、"ヤマケン"の愛称で親しまれているトレイルランナーの山本健一氏が現れる。
全くもって偶然だねー...ということでゲストライダーとして一緒に滑る。
リフトを乗り継いで山へ登ると、目新しい切れ味の跡が至るところに見えた。
青空と雪に興奮していると、痛い目に遭いそうだ。
白馬鑓ヶ岳を見つめる天野ガイド。
山岳ガイドでありクライマーでもある天野氏は、ピオレドール賞を日本人で初めて受賞した凄い人。そのときICI石井スポーツのアルバイトで時給が50円上がったとか。
本日はすっきりお目覚めな猫の顔。
待望の一本目は八方南面。「良い雪に乗るぞー」と皆意気込んでいる。
各々が思い描く板の軌跡が白いキャンバスに次々と刻まれていく。
学生時代はモーグル選手だったゲストライダーのヤマケンは八方大岩シュートへ。
皆と違うところを滑るその意気込みから学ぶことがたくさんある。
右肩上がりなガイドの滑りにゲストも盛り上がる。
ここでもぐもぐタイム。気温が上昇してきた。
先週届いた板の筆下ろしとなった八方南面。良い感じだった。
もぐもぐ終了後、スノーシューチームは直登アッセント。直射日光が肌に突き刺さる。
さらにアッセント。目指すは八方北面。
積雪チェック。
FULLMARKS HRJ店長ドロップイン。
描かれるシュプールの数々。
僕は最後のターンで前のめりに2回転トマホーク。
ツボで登り返し、コースを変えて一気に八方下部へ向かう。
最後は渡渉かと思いきや、安全に渡れるように橋があった。
林道を制したものは、八方を制する。
と誰かが言ったかどうか定かではないが、スノーボードで八方の林道をうまく滑りたい。
夜は深山ジンギスカン。本場北海道のジンギスカンよりも美味しいという声もある。
夜の部に参加したカメラマンの菅沼さんからサイン入りのカレンダーをゲット。
そのあとも色々貰えた記憶があるけど、目蓋が閉じてきてよく覚えていない。
そして誕生日を皆で祝って楽しい宴とともに夜は深まった。
2019年3月10日
本日も素敵な白馬連峰。この朝の空気を感じたいなら移住だな。
朝のブリーフィング。昨夜は夢で鞭にうなされたとか。
本日も晴天、午後は悪天の予報なり。
SECCA SNOWBOARDのライダーでガイドでもある西野入洋良氏が参加。
板に描かれているカナダの山々が素敵だった。
天狗原からの直登。
風を感じながらも時折振り返り、山を感じる。
登り終えて、本日1本目の雪は、昨日と打って変わり踏みごたえのある雪。
板を縦に落とす気持ちをもっと持たなければいけないと感じる一本だった。
正解や競争のない遊びならではの充実感。
最後の一本。皆思い思いに攻める。
2日間のガイドに感謝。
「荷物いっぱい、雪いっぱい」を合言葉に白馬村を後にした。
”そのときに備えて 滑ろう”
”そのときに備えて 登ろう”
”そのときに備えて 学ぼう”
”そのときに備えて 楽しもう”