トレイルランニング
今年の7月からトレイルランニングを始めてみました。
これまでは毎週のように全国各地の山へ出向いて写真や景色を楽しみ、仲間と会話を楽しみながら、日帰りや1泊でゆっくり登ることが多かったのですが、ある程度山へ行くようになると、より高い山へより長い行程で行きたいという欲求が湧いてきました。
高山帯で日数をかけた山行きをするには資金や計画、経験も必要になってくるため、気持ちに反して山へ行く頻度が年々減っていました。
今も昔も山へ行きたい気持ちに変わりはないけど、東京から近い里山を日常的にもっと身近に感じて楽しめないのか?
そう思って始めたのが「トレイルランニング」でした。
トレラン
トレイルランニング(以下、トレラン)は山道を走るアウトドアスポーツとして聞いたことはあったが、それ以外詳しくは知らなかった。
トレイルランニング(英: Trail running)は、陸上競技の中長距離走の一種で、舗装路以外の山野を走るものをさす。トレランやトレイルランと略される。山岳レースとも呼ばれる。
一眼レフカメラを胸元に構えて山を登り、写真を撮っていたこともあり、トレランというジャンルは僕にとって無縁な種目だった。普段も走っていなかったというのが理由でもあるけど。
そんなこともありなんとなく敬遠していたけれど、「遊びの幅を広げよう」という意味も込めて早速始めてみることにした。
普段から走っている人間ではなかったので、まずは日常的に家の周りを走ることから始めた。走ることが習慣になると自然と体力もつき、身体つきもそれに伴い少しずつ変わった気がする。そして少し走り馴れたあたりで山へ行くことになった。
池袋から電車に乗り込み、景色が街から山へと移るに連れて空模様が少しずつ暗くなってきた。電車に揺られること約1時間半で目的地の西武秩父線「正丸駅」に着いた。正丸駅に着いたころには空から水滴が降り始め、この先の行程に不安を感じる。
経験者である友人の先導のもと、トレイルへ緊張の第一歩を踏み込んだ。同じ登山道でも呼び方ひとつで感じ方が異なる。最初の登りは急でとても辛いが、荷物も靴も軽いため軽快に進める。「軽さは正義」は間違いじゃない。
トレランというと走るイメージが強かったが、必然的に走れないところもあるので、ずっと走っているというより「走れるところは走る」という感じだった。
里山だし楽勝でしょ!と安易に考えていたら、アップダウンの激しい山道が13kmほど続き、山を走ることに慣れていない僕の足は悲鳴をあげていた。
それでもなんとか持ちこたえて最後まで走り切ることができ、最後に竹寺の鐘楼をつくことができた。そして数日後まで筋肉痛が残り、改めてトレランの運動強度の高さを味わった。
イベント(トレーニング)
翌週、再び奥武蔵を訪れた。
いつも行くフルマークスのトレランイベント。イベントという名の秋に向けた中級者向けトレーニングであり、先週よりも長い約24km走るためついていけるか不安が募る。
あいにくの雨模様の中、雨天決行は当然のごとく参加者同士で簡単に挨拶を交わし、登山口へ向かうものの雨が強くなる一方。
登り方のレクチャーを交え、黙々と登り走れるところは走って、関東三大不動の一つ高山不動尊に到着した頃、雨も少し落ち着いてきた。
とても静かな時間の中で蝉が鳴き、夏を感じることができた。
負荷をかけれるところではかける。皆さん夏に高負荷なトレーニングをして秋の大会に備えるとのこと。僕も何か一つ大会に出てみようと思いエントリーしてみた。
約18kmのトレイルはみんなの会話が少しずつ減っていきこのトレイルの負荷を物語っていたが、とても変化に富んでいて飽きることなく走れた。参加者全員でここまで無事に到着できて何より。僕も先週のトレーニングが効果を発揮したのか、みんなについていくことができてよかった。
トレランをはじめて
トレランを始めたことで、東京からほど近い距離でも山を楽しむことができるようになりました。
そして、街や山を走ることで体力がつき、より長くより遠くへ移動することができるようになり、今まで見ることができなかった世界が見れるようになった気がします。
暑い夏も天気不順で終わってしまいそうだけど、これからの登山や秋の大会に向けて走り続けよう。