赤城山(北関東) 〜激変の天候による青空と雲海、上州の名峰を堪能する夏の旅〜
2013年08月25日(日)
関東の北部に位置し、群馬県の中央にあたる赤城山(あかぎさん)に行ってきました。
標高は最高峰の黒檜山(くろびさん)で1,828mあり、上州特有の空っ風「赤城おろし」が吹き下ろすことで有名です。
赤城山は関東平野に大きく裾野を延ばし、同じ群馬県内にある榛名山(はるなさん)・妙義山(みょうぎさん)と並び、上毛三山(じょうもうさんざん)に数えられ、古くから郷土の人々に親しまれています。この三山はその名前の山が存在しないという点で共通している。
夏休み後最初の週末、まだ身体がお休みモードから切り替わるはずもなく一週間ダラダラ過ごしてしまいました。そんな平日を過ごしたあとの週末は山へ行くのは言うまでもありません。(いつもなにかと理由をつけるのは何故だろう。)
登山を始めてから近所のように感じてきた群馬県。そんな群馬県を代表する赤城山を目指す日帰りの旅について記録します。
赤城山の記録
ぐずついた天気
早朝都内を出発して赤城山の登山口付近に到着したのは朝7時ごろ。
なぜかこんな早朝にも関わらず人と車で賑わっていることに驚きました。
あとから知ったけど、この日は第32回あかぎ大沼・白樺マラソンという大会があったみたいです。そのせいで車を離れたところに駐めるハメになりました。
そして天気予報が当てを外したどんよりした天気。
若干雨も降ってきた。車から出るのも少し悩みましたが、ここまで来たら登らずに帰れるかという協議の元、準備を進めることにした。
登山の前に赤城神社(あかぎじんじゃ)で参拝をしていくことにします。
最近パワースポットとしても人気だとか。日本人はそれまで見向きもしなかったところが注目されるとすぐ行きたがる国民性な気がするのは気のせいでしょうか。
神社へ向かうには赤い橋を渡ります。
赤城神社は神秘的な社が特徴です。お賽銭を入れて天候回復と無事下山を祈る。
任せろと言わんばかりの狛犬。赤城山登山者のほとんどは寄っていくこと間違いないでしょう。
午前08時30分。
黒檜山まで1.1km。黒桧山とも書くみたいです。
登山開始
急な斜面を登っていきます。展望ゼロに加えて湿度が高いため足取りは重い。
尾根に出ると分岐が現れます。自分たちは黒檜山 → 駒ヶ岳の順で縦走するコース取りのため、一度黒檜山へ行ってここに戻って来ます。
天気が悪い時は足元を注視するのはセオリーである。しかし花の名前がわからないのは致命的です。
花の名前を少しでも覚えていくと登山の辛い行程も少しは楽しくなるかもしれないよ。
午前11時00分 黒檜山
赤城山の最高峰に到着です。視界不良ですが目の前の標識はくっきりと見えますね。
赤城山最高峰から周囲の展望を楽しもうではないですか!
。。。
まぁ、いいだろう。
良い展望を観れたので駒ヶ岳を目指しましょう。
若干の雨はなんとか止まないものかね。
駒ヶ岳山頂標識は地味なところに設置してあります。
ちょうどお昼ということもあり軽く昼食をとることにしました。
雨と昼間ということもあり、亜熱帯のような温もりが身体の周りをウロついています。
全くもって厄介な日本の夏の気候です。
飯も食ったし紐を縛り直したし、さて行くか。
とその時。
!!!???
神風が吹いたのか。先ほどまで赤城山一帯を覆っていたと思われる雲が取り払われていきます。
この瞬間が来ることを数分前は想像もしていなかっただけに感動も大きい。
雲の切れ間から久しぶりの青色が垣間見れます。
やはり山は青空に限る。
気分も上がり足取りもかるくなります。
これぞ盛夏の登山と言える青空と雲海が心を包み込んでくれました。(なんの感想だ。)
大沼へ戻ります。この真ん中の木が少し気になる。
日差しが出てきて日光を遮ってくれる木々が嬉しかったりするときもある。
大沼までは階段もあり比較的簡単に下山できます。
赤城山ビジターセンターに立ち寄ることにする。
中では赤城山の自然に関して学ぶことができます。興味があれば寄ってみるといいかも。
朝車を駐めていた場所には自分の車含め数台になっていました。マラソン大会が午前中で終わってみんな帰ってしまったためでしょう。
地蔵岳へ
車を小沼(この)の近くにある駐車場へ移動しました。
もう一つ山に登るために移動しましたがこの暑い中どうしてもう一つ登らなければならないのか文章を書いてて不思議に思ったことは内緒です。
最後に登るのは赤城山の一角、地蔵岳(じぞうだけ)です。
南アルプスの鳳凰三山(ほうおうさんざん)の地蔵岳が有名どころでありますが、全国に数ある地蔵岳の一つがここ赤城山にもあります。
山頂にはアンテナが立っているのが特徴で、遠くから赤城山を特定するときに目印になって便利なことが後々の登山で知りました。(2013年の真夏の内容ですが書いてる時期は2015年のGWという遅れ具合。なんとかならんかね。)
地図には載ってなかったけれども、赤城山にはゲレンデがあるそうです。
地元の子供やファミリーがきっと遊びに来るほのぼのしたスキー場なのかなと勝手に想像しておきます。
序盤は丁寧に階段が設けられています。
真夏に一度山を降りて再び登るのは、気持ちを強く持たないと心が折れるかもしれないので注意。
青空に向かって歩く気持ち良さ。
アンテナがいくつも建っているが、群馬県内のテレビ用電波を高い所から飛ばすには赤城山が適しているということなのでしょうか。
先程登った黒檜山が観えます。
天気悪かったからあの場所からの眺望が気になります。
雲上の小沼がとても神秘的に見えます。このとき北関東の街は曇りなのかと思うと優越感が込み上げてきました。
山頂には若干名がいたがすぐに下山したみたいでこの空を独占できたことに感謝。
地蔵岳というだけあり山頂には地蔵が並んでいましたがどれも首から上が無くなっていました。
そんな地蔵に悪いと思いつつ喉を潤しました。こっそりビジターセンター内の売店で調達して正解だった。
地蔵岳は標高1,674mあります。
シンプルで簡素な標識でした。
のんびりここからの景色を楽しみ帰路へ。
小沼まで一気に降りてきました。海岸まで来たかと思わせるような雰囲気に少し落ち着く。
家族が数名遊んでいる姿にもまた和む。
明るい水面が今日の疲れを癒してくれる。
コンロ並べてバーベキューでも始めてしまいたくなる場所ですね。
なんと群馬県産のサントリーのビールの水の源はここだったんですね。
中にはレストランがあり、噂の水をいただきました。
雲海が帰りまで消えることはなかった。こんな日もあるんだな。
赤城山を堪能し終えた充実感と達成感を胸に山を後にします。
赤城山のまとめ
登山を始めてから関越自動車道を車で群馬県へ向かって行くと大きく裾野を広げる赤城山の姿が目に焼き付いていました。それだけ見てた山ということもあり、次第に登りたくなってしまうものです。
登る前は派手な山容という印象しかなかったが、登って降りて麓から見たとき、違和感なくその土地と繋がっているようにも見えました。たぶん気のせいなんだろうけど。
昔から上毛カルタや学校の校歌などに使われ、山麓の人たちの生活の一部に溶け込む親近感がこの山にはあるのかもしれません。
群馬県は何かとお世話になっているから赤城山もいずれ再訪する気がします。
赤城山の位置
赤城山の地図
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そして2014年の年明けに再び赤城山を訪れることになりました。