富士で過ごした夏の旅
2018年8月18日(土)
来月のトレイルランニング大会へ向けて長距離をみんなで走る予定でしたが、脚の調子がとても悪く、走れる状態ではなかったので、登山に切り替えて日本一の富士山を目指すことになりました。
と周りの人に話すと、何言ってるのかよくわからないって顔をされましたが、歩く分には痛みがなかったので、生涯2度目の富士山に行ってきました。
御殿場口の駐車場で準備を済ませて登り始めると、太平洋の彼方から赤い太陽が昇ってきた。
前回、吉田コースと呼ばれる定番コースを御来光を見る目的でにわかに登ったのが初めての富士登山。高山病と爆風でひどい目に遭ったのが懐かしい。
それにしても安定した良い天気だ。
稀に見る早い梅雨明けに始まり、酷暑と台風の多い今年の夏は異常だったから、快晴の日が嬉しい。
歩き始めて数分のところにある大石茶屋を過ぎると、7合目まで山小屋はない。
今日の行動食はこれ。ゆっくり吸収されるスロー行動食。
富士山は序盤、足元が砂利が多く、足で地面を"蹴る"よりは"押す"ほうが無駄な力がいらないような気がする。背後には雲海ができ始めた。
このとき、僕たちの横を下から走ってきたトレイルランナーがいた。飲み物片手にペースを変えず走り続けていた。
富士山の場合はスカイランニングになるのか。
このあと往復して戻ってくるとき、7〜8合目あたりですれ違い、次元の違いを見せつけられた。
7合目のわらじ館で小休止。青空にまた一歩近づいた。
深い呼吸をしても酸素があまり入ってこず、空気が少し薄く感じる。
時間とともに雲海が下界を覆ってしまった。
久しぶりに高い山に来たことを実感できた。
空気が薄いながらも少しずつ進むと、お鉢に到着した。
火口を間近で見ると、富士山で火山であり、とても危険な山であることを感じる。
本来来るべきところではないのかもしれない。。。
浅間大社で参拝を済ませ。
日本一高い場所へ。
12:23pm
日本人らしく山頂の記念撮影に冷たい風の中並んでついに、日本で一番高い標高3,776mの剣ヶ峰に到達して記念に一枚。背景の青空も画になる。
改めて火口を上から見る。
春に滑り込むには、どこからドロップすれば良いか見えてこない。
脚は悲鳴を上げ、頭は高山病で痛み出しているが、このお鉢トレイルを見たら走らないわけにはいかない。
走ると酸素が足りない上に、頭がズキズキと痛み出す。
山頂価格はビール一杯600円と意外と良心的な値段。
山頂の日陰には氷柱ができていた!
日が沈むとどれだけ寒いのかを物語っている。
そんな寒いのごめんだということで下山開始。
御殿場コースの"大砂走り"と呼ばれるフカフカの砂の上を駆け走りながら、一気に標高を下げて雲の中へ進む。
雲の中は暗くて寒い。駐車場に着くと関東から避暑に来た夫婦がダウンを着ていた。
夏の富士山を旅して
終わってみれば、次の日まで頭痛は残るし、靴は黒い砂でドロドロになるし、身体中砂まみれになるしと散々な目に遭っていたことに、この記録を書いていて気づきました。
今回、2回目の富士山を登りましたが、やはり人が多い。観光地の如く賑わいを見せる富士ならではの光景と言われていますが、富士山は活火山の区分に選ばれています。
富士山に”遊び”に行くということは、そういう場所に行くんだという認識は個々で持つことが大切だと感じました。