NAMARA TriP

なまら旅して、なまら撮る

大楠山(南関東) 〜春の訪れを知らせる菜の花と桜、初めての三浦半島を訪れる旅〜

 

2014年3月29日(土)

各地で桜が次々と咲き乱れる中、神奈川県三浦半島の最高峰である大楠山(おおぐすやま)に行ってきました。

大楠山は三浦半島の地形上、周囲に山がなく遮るものがありません。

そのため標高が241mと低いにも関わらず、三浦半島全域、東京湾や房総半島、空気が澄んでいれば富士山まで観ることができる展望の良さで知られる山です。

 


三浦半島は横須賀の軍艦を観て葉山の別荘でワインを飲むところだろ?」

国民の皆さんはきっと海のイメージが強いと思いますが、今回は登山を目的に来ました。

大楠山は展望の良さに加え、菜の花の群集が有名で花の百名山にも指定されています。

標高241mの低山、春の菜の花の群集、アクセスも比較的容易なことから気軽なハイキングを楽しめることでこの時期は人気抜群です。

今年度最後と同時に新年度間近の登山を楽しんできました。

大楠山の記録

三浦半島の入口でもある逗子駅(ずしえき)へ向けて都心から車で出発します。

途中の首都高で渋滞の中、痛車という車をお目にかかれました。

朝の眠い眼には痛すぎます。

逗子駅前に車を駐車し、JR横須賀線に乗って衣笠駅(きぬがさえき)を目指します。


直接大楠山へ登る人は逗子駅からバスに乗って海沿いから登る前田橋コースを選ぶ人がほとんどみたいです。
自分たちはこの時期衣笠山公園で開催される衣笠さくら祭を少し拝見していくことにしました。

「軍艦が観えるよ!」

横須賀周辺を通ったときに言われて振り返ったらトンネルに入って観ることができませんでした。

三浦半島にもトンネルはあるんですね。

衣笠山公園へは駅から商店街を抜けていきます。

意外と店もたくさんあり活気ある商店街なんでしょうが、この時間はまだ静かでした。

衣笠山公園入口は非常にわかりやすい看板があるので見落とさなければ間違わないでしょう。

公園に近づくに連れて桃色の木々が増えてきました。

桜と同時に菜の花も目立つ存在でした。

桃色と黄色のマッチングは春の始まりの合図として今後ともお世話になる気がします。

この時間はまだ早いため客はあまりいません。

というか従業員もまだ準備中の段階でした。

2〜3分咲きかな。満開にうまく日程を合わせるのは難しいですね。

ここで簡易地図をもらうことができました。祭期間だけでしょうね。

クワガタムシ v.s. カブトムシ in 衣笠山公園は見物です。

 

公園内にも菜の花がたくさん咲いています。


花粉症の人は菜の花の香りに気付くことが困難かもしれませんね。

猿島(さるしま)

東京湾に浮かぶ無人島。船で上陸して海水浴やバーベキューをしたりと楽しめるそうです。東京湾無人島があるなんて意外でした。


公園内にある展望台からは未だに白い雪を被った富士山を拝むことができます。

この時期は空気が澄んでいないのが景色を観る上で難点です。

公園を後に大楠山へ向かいます。

んー...

花に詳しくなりたい。

衣笠山公園から大楠山へのコースは衣笠城址を辿ります。

途中小さな岩場もあります。こんな岩場の上に城があったなんてちょっと驚きです。

衣笠城についてはWikipediaを参照ください。

 

衣笠城址を降りてあとは大楠山へ向かうだけです。

しかし!!!


なぜか標識を見落としてしまい道を間違えて数十分のロスをしてしまいました。

来た道を大善寺まで引き返します。

本来の登山道に戻りリスタートです。

みなさんも気をつけてください。たぶん間違う人少ないだろうけど。

コース上にはこのようなクイズがいくつかあります。
興味があったら解いてみましょう。

衣笠山公園でゲットした地図に載っていた橋が現れました。

フェンス越しになにかを撮っている怪しい人がいたらそれは自分です。

橋の下は横浜横須賀道路が通っています。


来る途中の高速道路に「横横道路」と書かれていました。略さなくても良いのではと思ったけどね。

衣笠コースは危険な箇所もなく歩きやすいですが大楠山までは少し長く感じるかもしれません。


楽しい会話などをして時間を潰すといいかもしれません。

大楠山の近くにはゴルフ場があり、その横を通って行く形になります。

ちょうどゴルフをやっているおじさんが手を振ってくれました。
山頂までがんばれというエールでしょう。

大楠山 241m 到着

山頂は広く、家族連れやパーティーで休憩タイムを楽しんでいました。
今までで登った中で一番標高の低い山かもしれません。

山頂には売店がありその上には展望台があります。


三浦半島の中心部に位置することもあり、標高が低いながらも良い景色が見渡せます。

空気が澄んだ時期のハイキングもオススメかもしれません。

ランチタイム。

春といえば「苺(いちご)」ということでイチゴジャムのトーストを用意しました。

女性陣は対照的に唐揚げなどの肉肉しいものを持ち寄ってくれました。
パワーが漲りますね。

この日は最近流行りのトレランの女性ツアーがあったみたいで山頂で休憩中に大人数が押し掛けてきました。

休憩を終え、山頂から観えた菜の花畑へ向かうことにします。

大楠山は菜の花畑が有名でこれだけを観に来ている方もたくさんいるとかいないとか。

三浦半島には天国がありました。

 

菜の花の香りが嗅がずとも自然と認識できます。

白い気象観測レーダーが大楠山にあり、菜の花と白い塔はこの山のシンボルとなっています。

次の日は天気予報で雨模様だったので、この日来て本当に良かったです。

名残惜しいですが13時に下山開始です。

帰りは海へ向かって降りて行く前田橋(まえだばし)コースを進みます。

下山途中、地元の農家の方がサニーレタスを栽培していました。

サニーレタスは鮮度が良いのか悪いのか分かりづらい気がしますがサラダを作るときは入れたくなります。

もちろん遊歩道コースを進みます。

大楠山からの湧き水がここの沢沿いに流れ出ています。

遊歩道内では子どもが水遊びをするなど気持ちの良い光景も見れました。

子ども時代はやっぱり自然とともに遊ばなきゃダメですね。

遊歩道の終点を迎え、国道134号線に出ます。

バスで逗子駅に戻る前に逗子・鎌倉エリアでは有名なマーロウという店のプリンを買って行くことにします。

立石公園(たていしこうえん)というところに来ました。 

駐車場があり3月下旬にも関わらず混雑気味でした。

まだ海水浴シーズンではないはずなのに。

標高241mから海抜0mへ、山から海へ来ることに成功しました。
これができるのも三浦半島ならではの魅力です。

夕暮れの富士山と立石を撮るために、写真家がここぞとばかりに三脚を並べて撮影しに来るそうです。

三脚禁止を促した注意喚起の看板が立てられていました。

立石恐るべし。

心の澄んだ人には日本一の頂が観えてくるはずです。

なにか観えたそうですね。

時間もないのでプリンを買いにマーロウへ向かいます。

他にも数店舗あるみたいですが、店内で食事できるのはここの店舗のみのようです。

プリンは数種類の味が用意されているので悩むかもしれませんが初めてだったので定番の味を選びました。

海で食べたかったけど時間の関係でバス停でバスを待ちながら食べることになりました。

目の前を車が勢い良く通るので恐かったです。

逗子駅まで30分弱。

バスの中でウトウトしていたら、逗子駅に到着しました。

湘南新宿ラインの終点駅でもあるので栄えているのかと思ったけれど、そうでもなかったです。(逗子に住んでいる人に失礼だぞー!)

車は駅の裏の有料駐車場に停めてあります。

行きと同じ道を通り、ベイブリッジを通過して東京へ戻りました。

東京へ近づくと渋滞が断続的に続くのが神奈川ー東京間の宿命のようです。






大楠山のまとめ

「花なんて美味しくないから知らねーよ!」


そんな思いを吹き飛ばしてくれた今回の大楠山の菜の花。

当初、衣笠山公園の桜に焦点を当てていたけれども、良い意味で期待を裏切る菜の花の群集が山頂で待っていてくれました。

今まであまり花に興味がなかった自分ですが、今年は高山植物にも焦点を当てて山選びをしてみようと思うきっかけになりました。


初の三浦半島でしたが、海がこれだけ近い距離にある山は、流れ出る水が海へと流れる様を眼で見ることができ、自然の流れを感じることができます。

4月に入ると桜の開花が各地で始まるかと思われますが、山は標高の高いところではまだまだ白い雪を被っており、気軽には立ち入ることができません。

そんな中でも三浦半島の大楠山は一足早い春の訪れを体感するには最適と言えるでしょう。


大楠山の位置

大楠山の情報