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なまら旅して、なまら撮る

金時山(箱根) 〜夏の憂鬱げなガスと湿度の箱根を歩く旅〜


2013年07月28日(日)

神奈川県の箱根山の外輪山の北に位置する金時山(きんときやま)に行ってきました。
標高1,212mで箱根外輪山の最高峰です。

山頂からの富士山の眺めが有名で初心者ハイキング向けの山としてよく雑誌等で取り上げられる人気の山であり、箱根山の中では最も登山者が多いと言われています。

この日は天気に恵まれず終始ガスと湿気に悩まされた盛夏の旅となりました。

 

金時山の記録


朝6時に最寄り駅に集合して東名高速を快調に進み、海老名SAで朝食のメロンパンを購入する。

ここのメロンパンは有名で会社の食堂にもごく稀に出張販売しているほどだ。


御殿場ICを降り、乙女峠(おとめとうげ)を超えて登山口に着いたのが朝7時頃。

駐車場には料金徴収のために男が一人待ち構えていた。朝早くからご苦労なことだ。

天気が悪いせいか駐車場は意外と空いている。


今回のコースを簡単に説明すると、

駐車場 → 金時山 → 長尾山 → 乙女峠 → 駐車場 


イカー登山家には嬉しい周回コースである。


昨日降っていた雨のおかげか、亜熱帯のような暑さが身体に纏わりつく。


閉ざされた小屋。

以前は名物の売り子がいた売店であったのだろうか。


...物語調の書き方は慣れてないのでまた今度上達したらにします。


登山道は公時神社からとなります。以前訪れた筑波山のときも神社からのスタートでした。


筑波山(北関東) 〜筑波の名峰、関東平野を一望する初夏の初登山〜



公時と書いて「きんとき」と読みます。

日本むかし話でおなじみの金太郎の後の名である坂田金時(さかたきんとき)が祭られている神社のようです。


この金太郎ではありません。


金太郎が振り回していた斧が刺さっていました。

モノ好きな人は持って帰ってしまうのではないかと思います。


立派な社です。

神主さんがいなかったけど放置状態なのか。


--- 08:06 登山開始

立派な木々の間を通るなだらかな登山道を進みます。

しばらくこのような階段状の道が続きます。



金太郎 ボーっと見つめる ゴミの山


仙石原中学校の学生が考えた五・七・五が書かれていました。

箱根に住んでいると豊かな俳句が思い浮かぶみたいです。


金時宿り石という名の大きな岩がありました。

怪力の金太郎が森で他の動物と戦ったときに投げつけた岩なのでしょうか。


しばらく登りが続きます。

この日は体調に問題はなかったはずですが非常につらい。

この異常なまでの湿度のせいか。


スチームサウナを抜けてやっと展望のきいた場所に来ました。

麓にはおそらく仙石原温泉と思われる建物たちを含んだ街が広がっていました。


あと20分。


湿度盛りだくさんの茂みの中にカエルを発見しました。

ゲロゲロっ。。。


山頂には有料ですがトイレもあります。

トイレの有無は重要です。


あいかわらずガスが取れません。


金時山に行った際は走ったり、ふざけたりする真似は絶対にやめましょう。


山頂手前の最後の登りです。





山頂間近、フィナーレです。

















--- 金時山 1,213m

天下の秀峰にたどり着くことができました。

山頂は風が吹き抜けていたため登りでかいた汗が冷えてとても寒かったです。


三つ編みのかわいらしい娘が売り子をしていましたよ。

おそらくもう何十年も娘をやっているのでしょう。。。


山頂にネズミが亡くなっていました。


同行した同期が素手で掴んで茂みにポイっとワイルドに放っていました。


少し衝撃的でした。


下山を始めます。

下山は乙女峠(おとめとうげ)経由で駐車場まで周回コースを歩きます。


結局ガスは取れず有名な富士の峰は観れませんでした。


あいかわらず眼下に麓の街があることは確認できます。

そろそろ日本アルプス方面は梅雨も明け夏山シーズンの始まりを告げているところもあるころです。


乙女峠の前に通る長尾山(ながおやま)まで一度下ります。


整備された階段を登り返します。


誰かが忘れたメガネの下にティッシュでも置いていたのでしょうか。

なんとも言えない状態になっています。


長尾山は展望はないが平坦で広く、休憩している人たちがたくさんいました。

長尾山を後に乙女峠を目指します。標高が低いため常に暑さが付き纏っています。

このときは始めたばかりであまり考えていなかったけれども、夏なんだからアルプスなどの標高の高い山へ行くべきでした。


視界が開けた場所に出ました。

ベンチがあり休憩もできるようになっていました。


開けた展望の正面に見える山は箱根山はこねやま)です。

箱根山は火山帯の総称であり最高峰は神山になります。











箱根山へは2014年のGWに観光客の大混雑を掻い潜って訪れました。

5月にもかかわらずとても暑かった記憶があり、春から夏への衣替えが進む木々の新緑と広々とした山頂から見えた富士山がとても印象的でした。

この記事を書けるのは一体いつになるのであろうか...












乙女峠(おとめとうげ)に到着しました。

残念ながら可憐な乙女にこのときは会えませんでした。

この看板の横に展望台のようなものがありましたがあいにくの天気で眺望することはできませんでした。


乙女が置いていった忘れ物でしょうか。


駐車場へ向けて下山します。

途中から標高が下がってきたため再び暑くて息苦しかったです。

夏の箱根は涼しいっていう情報はなんだったんだ...


--- 11:15 下山完了

道路が見えたら登山道終了の合図です。


周回を完了するためには道路を歩いて金時神社に戻る必要があります。

真横をものすごい勢いで車が走っていくためとても怖かったです。通る際は注意が必要です。


駐車場に戻ると朝よりも車が増えていました。

天気が悪くても人気な山なだけありますね。


スチームサウナでかいた汗を流しに温泉へ向かいます。



少し離れた場所にある箱根高原ホテルに来ました。

休日の昼間なのに広い大浴場を貸し切ることができて少し得した気分になりました。


最後に近くの山のあたりに青空が見えて少し悔しい思いをしました。

帰りは箱根湯本の中を抜けて渋滞もなく東京への帰路に就きました。





金時山のまとめ


「真夏の箱根は暑かった。」

箱根といえば温泉、美術館、大涌谷の黒い玉子、芦ノ湖の海賊船などなど思いつくものはいくつかありますが、箱根には金時山があるということをこのブログを読んだ人は頭の片隅によぎることでしょう。

観光以外で初めて訪れた盛夏の箱根は事前の情報と少し食い違いがあり予想外の湿度とガスに覆われていました。

今回は展望にもあまり恵まれなかったこともあり本来観れる富士の姿を眺めに再び訪れたいと思えました。それこそ湿度とガスのない快晴を狙って。


金時山は箱根の山の中でも登りやすくコースも無理なく設定された山となっていますので下山後の温泉と絡めて計画を練ると充実した旅となることでしょう。





「真夏の登山シーズンがやってきた!北アルプスの高山へ行こう!!!」

本来この時期は梅雨明けで心が踊りだすハイカーも多いかと思います。しかしそれに逆行して近場の山を攻めてみるのも一興ではないでしょうか。

 

 

 

金時山の位置

金時山の地図

山と高原地図 箱根 金時山・駒ケ岳 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 箱根 金時山・駒ケ岳 2016 (登山地図 | マップル)