関温泉スキー場〜深雪と温泉の旅〜
2017年01月28日(土)
その名の通り関温泉の近くにあり、日本百名山である妙高山の麓に広がる自然の地形をそのまま活かしたスキー場です。
日本屈指の豪雪地帯でも知られているため、シーズン中の積雪には不自由しない深雪を堪能できます。
2017年でスキー場開設100周年ということもあり、この度初めて訪れてみました。
ありのまま
地面から吹き出す赤褐色の温泉で濡れる駐車場。
先に到着していた仲間であり同級生のミヤは、吹き出す温泉を利用して豪快に車を洗っていたけど、確実に錆びると思う。
「源泉100%かけ流し」を宣言している関温泉で再び再開し、一緒に滑れることに感謝し、この日の雪と温泉を楽しみたい。
関温泉スキー場はリフト2機で構成されている小さなスキー場だが、コース以外の山全体を滑ることができるため、実際はもっと広く深い。
視界はあまり良くない。
スキー歴約20年のミヤの滑りにいつも感動する。継続は力なりとはこのこと。
視界が悪いのでゲレンデ中腹にあるレストランタウべで休憩。
昼食で食べたモツ煮定食は昔懐かしい味でした。
レストラン内には、スノーボード界に最も影響を与えたと呼ばれるテリエ・ハーコンセン、そしてスノーボードの神様と呼ばれるクレイグ・ケリーがそれぞれ来日した時の写真と板が飾られていた。
「スノーボーダーは自由である」というテリエの精神は、時代が変わった今でも語られている。
SKI The Thrill of a Lifetime
「スキーは一生に一度のスリル」
関温泉はスキーヤー、スノーボーダー双方に愛されているスキー場のようだ。
体も温まってきたところで、森の中へ進入してセッション!
全体の視界は悪いけれど、森の中は木が目印になるため視界良好。
まずはミヤから。
スキーヤーらしい踏み込みから重力に身を任せてフォールラインへ。
与えられた状況でどういう絵を残すか。
毎回撮り終わった後に「あぁすればよかったな」、「この位置で撮ればよかった」と思うけど、一度きりの人生そんなに甘くない。
そのときシャッターを押して残ったものが、現実でありリアル。
次にタマ。
スノーボーダーならではのターンを繋ぎながら微かな視界の中へ消えて行く。
僕も2人みたく滑れるように頑張ろう。
ミヤは車に戻り、2シーズンぶりにスノーボードに履き替えた。
職場の人がロシアで買ったという板を譲ってくれたとか。
楽しみ方がひとつだけではなく、たくさんあるのもいいね。
2機目のリフトもようやく稼働。一人乗りです。
視界はさらに悪くなってきた。
僕の地元にあるスキー場もこんな感じのリフトがあったから懐かしい。
海外のゲストが山の裏に降りて行ったけど、初訪問の僕たちはこの視界では難しいと判断し、見える範囲で関温泉を堪能した。
沢地形コース。スノーボーダーラインを描ける地形になっている。
尾根沿いに広がる森。
森の中で少し立ち止まると、木々が風を遮っているため、静まり返った時間を感じることができる。
木々の隙間からスタートの準備をするタマを見つけて急いでカメラの準備。
斜面を上から見るのと下から見るのでは感覚が全然違う。
高気圧の張り出しにより少しずつ天候が回復してきた。
視界が良くなり滑り手も良く見えるようになってきた。
スノーボードに久しぶりに乗ったとは思えないくらい上手いミヤのスノーボーディング。
沢山滑ったので引き上げ。
宿までは徒歩0分の好立地。
関温泉は、派手な温泉街ではなく両手で数えれるほどの温泉宿で構成されている小さな温泉集落。
関温泉の開湯伝説によれば弘法大師の発見とされる。戦国時代は「関山の湯」という名前で上杉謙信の隠し湯でもあったとか。
温泉をひっそり楽しみたい人にもオススメかもしれない。
関温泉は朝一から午前中で滑り終える人がほとんどのようだ。
今夜の宿は「山の湯せきぜん」。
宿主の布施さんは関温泉スキー学校校長を勤めている方で、とてもヘビースモーカーな香りがした。
宿はスキー合宿で貸切にすることが多いとか。
今夜は素泊まりのため、約7kmほど山麓まで下りて、鶏肉がメインの「鳥新」で食事を済ませた。〇〇店と書いていたから他にも店舗があるらしいが、検索では見当たらなかった。
食事を終えて宿に戻る頃には、関温泉も静まり返っていた。
楽しみの赤褐色の湯に浸かり、今月初めに北海道トリップで痛めた傷を癒して1日を終えた。
翌日は、場所と趣向を変えて妙高エリアを代表するビッグゲレンデ、赤倉観光リゾートスキー場へ。
関温泉スキー場のまとめ
綺麗に整備されたバーン、賑やかに鳴り響く音楽、搬送力の高いゴンドラ。。。
スキー場に抱くイメージは人それぞれだと思いますが、少なくとも関温泉スキー場は世間一般のそれとは少し趣が異なっていました。
多様なサービスやホスピタリティが求められる今の世の中において、ありのままの自然を楽しみたいという人たちのために、時代が変わっても関温泉スキー場はこの場所に在り続けるでしょう。
関温泉スキー場のホームページ
関温泉スキー場の位置
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